お盆は故人や先祖の霊をお迎えする期間です。
故人が亡くなり四十九日法要も済んだあと、最初に迎えるお盆を初盆(はつぼん)や新盆(にいぼん、しんぼん、あらぼん)と呼び、特に厚く供養します。呼び方は地方によってさまざまです。
提灯を贈ったりもしますが、香典はどうすればよいのでしょうか。
初盆で使う香典袋
香典(香奠、香料)とは、葬儀で霊前に供える金品のことです。
「香」の字が用いられるのは、香・線香の代わりに供えるという意味であり、「奠」とは霊前に供える金品の意味である。
wikipediaより引用
葬儀で使用する黒白の香典袋ではなく、初盆の際には総銀、黄白の結び切りの水引きのものを用います。
表書きは、御仏前や御佛前などと書き、表書きの下に差出人の姓・名を書きます。
四十九日が過ぎるまでは御霊前と書きます。これは、葬儀が終わり成仏するまでは御霊前、成仏後は御仏前ということです。浄土真宗の場合は、死後すぐに仏となる思想のため、香典の表書きは御佛前です。
初盆での香典の金額
袋の裏は、上側を上にします。不幸を流すという意味が込められています。袋の中には白無地の封筒に紙幣を入れます。
表側に、漢数字を使って縦書き
1 壱
2 弐
3 参
千 阡
万 萬
のように金額を旧字体で書きます。
例:金五阡円也、金壱萬円也など
初盆の香典の相場は3000円〜10000円程度のようです。
地域によっても差がありますので、親戚など知っているかたに確認をしたほうがよいでしょう。
初盆の香典は薄墨で書く?
初盆の香典袋、薄墨でも濃い墨でもどちらでもよいです。
薄墨は悲しみの涙で墨が薄くなったということを表します。
濃い墨は丁寧に墨を摺った証拠であり、故人への思いの深さを表します。
慶事には薄墨は使ってはいけないということなので、弔事には薄墨でなくてはいけない、ということはありません。
初盆の香典まとめ
初盆の風習や香典の金額については、地域によっても違います。
子どもの場合は一万円程度の香典に菓子折り三千円程度などともいわれていますが、よく知っている方へ確認したほうがより確実です。
フェルトペンなどで書くことも増えてきていますが、毛筆が一般的。
うまくなくてもいいので、丁寧に思いを込めて書きましょう。
以上、初盆の香典についてでした。
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