スタッドレスタイヤを夏タイヤとして使うことは危険だと言われます。雨の時に危ないとか、燃費が悪くなるとか。
めんどくさいので夏もそのままスタッドレスタイヤをはいているという車も時々見かけます。夏もスタッドレスをはいているとどうなるか、まとめました。
スタッドレスタイヤを夏も使うと危険?
新潟県在住の我が家にとってスタッドレスタイヤは必需品です。雪道を夏タイヤで走るのはおそろしくてできません。ただ、冬でも道路がきれいな日はたくさんあります。気温が低いだけで、夏と同じ路面状況で走ることができるスタッドレスタイヤなら、このまま夏も走っていいのでは?と疑問に思ったことがあります。
雪道で大活躍してすり減ったタイヤを、夏使えば節約になってよさそう。
でも、タイヤのゴムのやわらかさが違うので、タイヤの性能は発揮できないのだそうです。スタッドレスタイヤは、冬の寒いとき、凍結時に性能を発揮できるよう開発されています。寒くても固くなりにくいゴムを使っているので、夏の気温が高いときにはゴムがやわらかくなります。夏タイヤよりも切込みが深いスタッドレスタイヤがブレーキがかかったときにグニャッと変形し、制動距離にも影響を与えます。
スタッドレスタイヤを夏も使うと雨のときどうなるか
スタッドレスタイヤの深い溝が水はけをよくしてくれそうなイメージですが、逆に雨の日のスタッドレスタイヤは注意が必要です。
ゴムもやわらかいので、水圧によって変形してハイドロプレーニングに耐える力は劣ってしまいます。冬場、消雪パイプから水が出ているときにも気を付けなくてはいけません。夏場にスタッドレスタイヤをはいているときには、特にゴムがやわらかくなっていると予想できますので、さらに気を付けなくてはいけないということになりそうです。
高速道路、路面が出た状態での消雪パイプの水たまり、大雨の日は危ないです。
スタッドレスタイヤを夏タイヤとして使ったときの燃費
スタッドレスタイヤを夏タイヤとして使った時の燃費は、5~10パーセント劣るとされています。数値に幅があって、はっきりとしたことは不明です。
夏タイヤよりも路面に密着する面積が広いこと、特殊なゴムを使っているので重量が重いことで、燃費が悪くなるとされています。
スタッドレスタイヤの夏使用まとめ
スタッドレスタイヤを夏にはいていても、走行はできます。安全面で劣るものの、気を付けていれば走行できるということに間違いはありません。
しかし、もしも事故が起きてしまったら、後悔するのではないでしょうか。
少しでも安全なタイヤを装着していれば、と思っても遅いです。
制動距離が長くなってしまうので、急ブレーキをかけなくてはいけない状況になって、もし事故を起こしてしまったときに、夏タイヤならもう少し早くブレーキがきいてくれたかも、と後悔するかもしれません。
安全のために、季節に合ったタイヤを装着したほうが安心ですね。
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